劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン 観てきた [アニメと思い]
劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン、やっと観られた
1月公開予定が京アニ事件とCOVID-19のために遅れに遅れて
9月18日にやっと公開してくれた
ちょっと遅れたが、観てきました
まず言いたいのは、映像がスゴイ
海面、波、海岸、雨、などの水物の凄さは尋常では無い
実物以上とも言える人物の滑らかな動き
サワサワと風に揺れるやわらかな髪
京アニの技術と意地を見せつけられた
さらにシビれるのが、最後に流れるTRUEの歌声
邦画としては異様に長いエンドロールで
「WILL」「未来のひとへ」が続けて流される
すべてが終わるまで、誰も立ち上がろうとはしない
見終わって、正直な感想は
「エエ映画観させてもらいました、ありがとう」
船から飛び降りて戻って来たヴァイオレットとギルベルトが
夕暮れに島の海岸で抱き合う姿は何とも言えず美しい
涙がジワッとしてしまう
ストーリーは3段構え
①TVシリーズ10話のアンが年老いて亡くなった時
アンとヴァイオレットが会った時からは60年くらい後の時代
孫のデイジーが書簡束を見つけ、それを書いた伝説のドール
ヴァイオレット・エヴァーガーデンが気になり調べ始める。
②重病の少年から、たまたま代筆を請け負ってしまい、家族へ残したい
と言われた3通の手紙をヴァイオレットが書く。
③ギルベルトが遠い島にいるかも知れない情報を得て、ホッジンズと
ヴァイオレットが会いに行く。
この3通りのストーリーを絡めて、話を進めていく
TVシリーズや原作を読んでる人ならば、あまり違和感無く
並行ストーリーを楽しめたかもしれないが、ちょっと構成に凝りすぎ感はある
重病の少年ストーリーは入れずに、デイジーのヴァイオレット探究の話と
ヴァイオレットがギルベルトとの再会にまで至る話をもっと緻密に描いた話を
うまく絡ませられれば、初めてヴァイオレットの映画を観る人にも
理解を得られたのではないだろうか
ヴァイオレットが武器だった頃の話をうまく散らばらせて、彼女と
ギルベルトの関係性を描く部分は、良かったと思う
まあ、暁佳奈の原作がかなりぶっ飛んだ内容なので
完全新作と銘打った本作も、話の緻密感と言う点ではちょっと粗い
海岸でギルベルトとついに向き合ったヴァイオレットが
何か言おうとして、何も言葉を発せられないのも
TVシリーズを観て、どれだけギルベルトのことを思って、愛しているのか
イヤと言うほど感じている我々ならそんなに違和感が無いが
「なぜ言葉を発せずにモジモジしているのか全くわからない」、
という感想を述べたコメントがあった
「動いている船から飛び込むなんて、即溺死する」
というコメントもあったが、それはヴァイオレットの運動能力を知らないだけ
疾走中の列車の上で大立ち回りをやったり、鉄橋に片腕でぶら下がって
爆弾を除去したりと、彼女の運動能力はハンパじゃない、
岸まで泳ぐなんて、へのかっぱ
よって、TVシリーズの鑑賞は本作を観るまでの必須の準備かな、と思う
まあ、ストーリー展開の上ではいろいろ難点もあるが
超絶美しい映像、幸せになったヴァイオレット
これだけでもこの作品を観る価値は大いにある
Blu-ray版が出たら、ぜひとも買わなくっちゃ
それと、Sold Outで買えなかったパンフレットも買わなくっちゃ
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